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2 会社不幸自慢
ウチの会社は飲食店を経営しております。
私はそこの本部に勤務しているのですが、
全くこの会社には呆れてしまいました。
企画部のデザイナーという事で面接を受けました。
地元では割りと有名企業だったので、受かった時には
家族全員に特上寿司をおごってしまうほどの感激ぶりでした。
期待で胸がドキドキの入社1日目。
先輩社員に一番始めに言われた事は
「ローンを組んだらダメだよ。
給料もボーナスも当てにならないから」でした。
確かに今年で入社6年になりますが、今だに1度も昇給していません。
ボーナスも手取りで8万円ですし、全く出ない事もありました。
それどころか、上がらない給料を7パーセントカットされてしまい、
全社員貧乏地獄にはまってしまいました。
若くて未来のある社員はどんどん辞めていき、残っているのは、
転職したくてもできないおじさんばかりです。
先日勤続20年というおじさんが辞めていきました。
彼は他部署の私からみても、大変熱心に仕事をする人でしたが、
その退職金はたった100万円でした。
彼は良い所から就職の誘いがあったらしく、
後日みんなにあいさつに来た時には、
はつらつとして、まるで菩薩のような顔つきに変わっていました。
この会社を辞めると、みんないい顔になります。
不思議です。
男尊女卑もひどく、女性はゴミのような扱いです。
女はどんなに実力があっても、平のままです。
なぜかと言えば、会長の愛人というのが
取締役についていて自分達の地位を守るべく、
他の女性を蹴落とすからです。
男性社員も、家など建てられる給料などもらっているはずがなく、
苦労しています。が、何故か子沢山です。
貧乏子沢山とはまさにこの事でしょう。
親族企業なので、組み合いもなく、なにか事を起こせば即効で解雇です。
労働基準監督署に訴えた人も多いと聞きます。
基準局が偵察に来る事もしばしばです。
しかし、この会社の悪事は、ことごとく揉み消されてしまいます。
私もちょっと気になって「就業規則を見せて下さい」と言ったら
「ダメです。見せられません」と堂々と言われてしまう始末。
また、この時期になって人がどんどん辞めていきます。
私もそろそろ転職を考えています。
この会社で6年がんばれたという事は、よそで何があっても
耐えられる精神力はついたと思っています。
（謎の人）
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